ドライバー不足が深刻化、かつ慢性化している中、さまざまな産業に影響を及ぼしています。
【宅配・食品卸売業への影響】
ドライバー不足により、配送遅延やミスが多発し、顧客満足度が低下しております。
これまで宅配や小口輸送は、配達時間指定や翌日配送サービスが可能でしたが、
このままドライバー不足が続くと、これらのサービスも維持出来なくなるでしょう。
また精肉・生鮮食品輸送でも、輸送能力が低下し、スーパーの品揃えにも不足が生じております。
顧客満足度を下げないために、従来のサービスを提供し続けようとすると、
今働いているドライバーの仕事の負担が増え、過重労働が発生してしまいます。
ドライバーの過重労働は、日頃の業務に大きな悪影響を与えるため、
結果的に顧客に対して満足のいくサービスを提供できません。
さらに長距離ドライバーの過重労働になると、健康面や家庭生活面にも悪影響を与えるため、
離職者の増加や求職者から選ばれない職種となり、ドライバー不足の負のスパイラルに陥っているのです。
【交通・観光業への影響】
上記のようにドライバーは物流業界にだけ働いているのではありません。
バス運転手も路線バスや観光バス共にドライバーが不足しており、路線本数の減少や、
修学旅行やツアー旅行などの予定の変更を余儀なくされる現状も発生しています。
観光地の中には鉄道で訪れることが難しい地域もありますので、観光バスの役割は大きいのです。
バス会社もドライバーがいなければ依頼を受け付けることができませんので、
収益にも大きな影響が出てきます。
またタクシー業界も、ドライバー不足や平均年齢の高齢化によって、厳しい環境に置かれております。
街でタクシーがつかまりにくくなったと感じられている方も多いのではないでしょうか?
【まとめ】
1960年代から日本全国で高速道路の整備が進み、貨物輸送量も一気に増加、
高度経済成長の始まる中で、菅原文太さん主演の映画「トラック野郎」全10作品が
社会現象を巻き起こすほどの大ヒット!
その時のトラックドライバーは人気職であり、過酷だけれど「稼げる仕事」として、
若者を中心に多くの男性の憧れであった筈のトラックドライバー・・・
今、なぜ不人気職となり、ここまでのドライバー不足に陥っているのでしょうか?
これに関しては次の機会で掘り下げてみたいと思います。
※引用:NHK漫画家イエナガの複雑社会を超定義、OpenAIチャットGPT